遂にネパールの川下り。

 

今日の湿度は94% どうも南国ガイドです🏝

 

前回、ネパール行きの飛行機で話が終わったのでその続きから...

 

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ネパールに着いて空港を出ると11月半ばでも少し蒸し暑い空気と大勢のタクシーの客引、そしてその中に混ざってラビさんが出迎えてくてました。

 

「南国さーん こっちこっち。」

 

「あ!ラビさーん!!」

 

僕らは握手と軽くハグをしてネパールでの再会の挨拶をすると同時にラビさんは、「遅いよ!南国さん!」と不機嫌そうに一言。

僕は全力で謝ります。

 

というのも、乗り換えでフライトが2時間遅れて連絡も出来なかったので、ラビさんも2時間待ちぼうけを喰ってたんです。

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↑トランジットで見たクマ型のスタンドライト

 

それでもそんな一言だけで済ませるラビさんに懐の深さを感じました。

僕もそんな余裕のある大人を見習わないといけないな。

 

まあでも流石に2時間は帰るけど。

 

ラビさんと僕は翌日から2泊3日で一緒にカヤックに行く予定。

日程は現地を知ってるラビさんが事前に決めてくれていて、その2泊3日が1年ネパールに行くつもりで日本を出た僕の唯一の予定でした。

 

 

次の朝、集合場所に向かうとラビさんと今回一緒に川を下ってもらうガイドのディネスさんが待っていました。

 

威風堂々とした雰囲気で第一印象は仕事熱心で厳しそうって思ってたけど、蓋を開けたらやんちゃで良く笑う酒癖は悪いけど面倒見の良いお兄さんです。

 

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ディネスさんはラフティングツアーショップのボスで、ラビさんから僕のネパール長期滞の話を聞いていて「しばらくウチにいても大丈夫だよ。」と言ってくれました。

地元の人と繋いでいただいて、本当にラビさん様様。

 

それにしても、なんてネパールには寛容な人が多いのでしょう。

見ず知らずの初対面の人に“しばらく居ても良いよ”ってなかなか言えないよね。

僕も多くの人から支えてもらった恩を次に引き継がないとなと今では思ってます。

 

そんなこんなで手配してもらった車で移動してさっそく今日の出発地へ。

移動中ディネスさんから今日行く川の説明をしてくれました。

 

今回、行く川の名前はボテコシとその支流のボリフィ。

リバーカヤッカーの間で、ネパールの川と言えば出てくるボテコシ上流 (以下アッパー)

 

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↑ボテコシアッパーの写真

 

ただ、僕はまだアッパーは無理なので、今回はその下流からの出発予定です。

 

ボテコシアッパーはレベルが高いって噂を聞いてたので下流からで安心した反面、最初が“頑張って練習してたのに行けなくて残念”って気持ちじゃないのにちょっとガッカリ。

そんな少しテンションが下がった僕を載せて車はまだまだ走ります。

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↑ネパールの山道 中央線は飾りです笑

 

今回は60キロの移動に3時間程かかりました。

やっぱり日本みたいには気軽に移動は難しいなー。

 

出発地点ではディネスさんとそのお店のスタッフも合流して6人で初日はボテコシ、翌日はボリフィーを下りました。

 

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まず、下る時に驚いたのは、流れの早さでした。

世界最高峰の山々の斜度を流れてくる水の勢いは、長良川で練習してた僕からすると全くの別物。

 

後は基本の水量も違います。

夏場は水量が爆上がりするネパールでも11月半ばでは水量そんな多くないです。

ただ、それでも規模が違うので、“これで水全然ないの!?”って結構びっくりしました。

 

後でハイウォーターのボテコシを見た時は確かに冬の水の少なさに納得できたけど、それでもやっぱり水量多いですね。

 

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↑どっちもボテコシ

 

そして、下ってる時に思ったのは、テクニカルさとその先の読めなさです。

普段、僕は道路から下見出来る川を下っていたので、こっちでは一回止まって下見するか、瞬間的にどう下るかを考えていないといけません。

 

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↑どっちもボテコシ

 

特にボリフィーは川幅が狭いので、水量の少ない時期は大きな岩があちこちに点在してその間を縫うように下ります。

なのでスピードに慣れてない僕は先を見ながら隙間を縫って下るのがやっとで楽しむ余裕はなかったですね。

 

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↑3つともボリフィー

 

それと、ネパールでは土砂崩れが多くコンクリートや、そこから顔出した鉄筋が見える場所もあるので、人工物がとにかく怖かったです。

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↑コンクリート&鉄筋。瀬の中にあるのはマジ怖い。

 

後はギアがかなり古いので、ネパール来る際はせめてパドルは慣れたものを持って来た方が良いと思います。

 

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↑右ので下る事になるよ。

 

2箇所のネパールの川を漕いで分かったのは、

日本で僕が行った長良川吉野川と北山川とは全然別物で、もっと自然そのままな荒々しさを感じました。

特にボリフィー中盤に出てくる岩岩岩って中を縫って行く場面は良い経験です。

 

それに当たり前だけど、まだまだ自分に伸びしろがある事でした。

これからこんな難しい所で練習を出来るのかと思うと、1年後に自分がどれくらい上手くなるのか楽しみで仕方ないです。

 

それに一緒にカヤックをした現地ガイドの子達は本当に上手で、俺も上手になってやる!てっ自分のやる気に薪を焚べられた2泊3日でした。

 

最初のダウンリバートリップが無事終わり、次はトゥリスリーと言われるビッグウェーブで有名な川のツアーショップをラビさんに紹介してもらいました。

 

しかも、そっちのショップもボスも“居ても良いよ。”と言ってくれてるみたい。

なので、明後日から早速一週間程お世話になります。

 

さて次回はどうなる事やら、また新たなタイプの川に挑戦していきます。

 

それではまた〜。

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