沖縄本島一周 ラスト

沖縄本島のあまり開発が進んでない東側。

景色が良くて人目に付かない方がカヤックを乗るにはもってこいな環境です。

ただ西側はリゾート地とか岸沿いに続く道路、美海水族館の裏側、那覇空港の滑走路とかを見ながらカヤックしててもあんまり面白くないんですよね…

 

 

前回、東側を制覇して最北端の岬近くにある奥集落まで漕いだので残るは西側攻略。

ただ、観光地や都会近くで護岸工事でアスファルトで上陸できなくなっていたり、人の沢山来るビーチでキャンプをしてたら何を言われるかわかりません。

出会いや、出来事も特別なく。肩身の狭い数日を過ごした西側はざっくりどんな事があったのか書いていきますー。

 

観光地周りではジェットスキーやバナナボートが走ってるので気を使います。

イケイケなお兄さん達に怒られたら怖いので、見かけたら距離を開けて轢かれないように距離をあけて進みます。

そういう所の岸は有料ビーチになっている事もあるので、もちろん下手に上陸はしません。

そこはお客さんまでヤリラフィーみたいな人がいっぱいいるからです。

怖いです。

 

 

岬とか海の見える展望台からは時折、観光客に手を振ってもらえます。

西側は黙々と漕ぐだけで、早く帰りたい一心なので黙々と漕ぐだけであんまり楽しくありません。

そんな時に(オーイ)って感じでリアクションされても漕ガン無視です。気が散ります。

風と波が強い時、特に岬周りは岸壁に当たった波が戻ってきて、水面がうねる事が多いです。そんな場所はあまり長居したくありません。

そんな時に(おーい)ってしてもらうとやっぱりガン無視です。

 

 

ここならいいかな。と思って上陸してみてもリゾートホテル近くの浜はなかなか長居できそうな所がありません。

だからキャンプしても大丈夫そうな所を見つけても、テントがギリギリ張れる道路脇だったりします。頑張って寝てみても、街灯も無い中で光る信号はやけに眩しくて寝づらいです。

あんまり疲れも取れません。特に青信号が眩しかったですね。

 

 

上陸してから乾いた服を着たいので、普段は着替えをドライバックに入れてキャンプ道具と一緒にカヤックに積んでいます。ただ、キャンプ中は焚き火で飯を作るので、数日着れば燻されて臭も強くなります。

頭も塩でバサバサで日焼けで真っ黒、なんなら唇の皮が日焼けで破れて血が出てる時もあるので、そんな見た目で街中に行くと非常に周りの目が気になります。自分でわかっていてもショックです。

一度冷たいビールが飲みたくて居酒屋にちょろっとだけ行きました。

ヒソヒソ話す定員さん達がチラチラこっちを見て来る目線が痛かったです。その後ビール持って来てくれたときの接客のぎこちなさがさらに刺さりました。

今更ながら、観光地の飯屋は綺麗な格好で行く所でした。気をつけます。

田舎だとあんまり気にならなかったのに。なんでだろ。

 

 

そんな事もあり後半の数日は黙々と漕ぐことだけでした。

 

 

結局一周は無事終わり。

上陸して最初眺めた景色と同じ景色を見て僕が感じたのは、「あんま実感湧かね〜。」でした。

沖縄本島全体を詳しく知ってれば感じ方はもっと変わったんでしょうけど、初めて見る場所が多くて1周した感じがしない。

島が大きくてぐるっと周るに12日間。

その途中に来た台風で知り合いの家で2泊過ごして変なオフの時間を作ったのも今回あんまり実感がわかなかった理由かなーと思われます。

 

あとは僕個人としては、本島1周をやろうと思った動機は「相手を見返してやる。」って対抗心とか沖縄本島での生活にケリをつける熱量で動いていたんですけど、結局自分の興味や好奇心を原動力に置いてないと、なんにも面白くないし、もっと細かい所まで興味が湧くような旅にできないんだな。と今では思います。

でも、もうあの頃みたいに、感情と直感だけで突っ走った旅はもうできないのかなと思うと少しつまらなくなった気がする今日この頃です。